LIFULLの社内コミュニケーションルール
LIFULLグループには2022年3月31日現在、1,548 名の社員が在籍しています。
全社員が同じフロアで働き、それぞれ顔見知りだった時代と比較すると、社員の一体感を生むことは難しくなっています。また、新型コロナウイルスの流行以降は、対面で会う機会も減少し、コミュニケーションはますます複雑化しています。
今回は、そんな環境下でも社員の一体感を生むための、LIFULL流社内コミュニケーションルールをご紹介します。
ハイブリッドワークの導入と新しいコミュニケーションルール
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で半ば強制的にフルリモート勤務を実施して以降、LIFULLではオフィスワークとリモートワークのそれぞれのメリットを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を導入しています。
オフィスワークは、一体感の醸成や部門を超えた繋がりの増加などを促し、組織の成果創出に良い影響を及ぼすと考えているため、チーム全員が出社日を合わせるコミュニケーションデイを部署ごとに設定しています。
一方、残りの日については、各部門・個人の判断に委ねています。リモートワーク時の生産性が向上している業務もありますし、社員の多様な生き方を支援するためにも、自由度を高めています。
また、ハイブリッドワークを前提としたコミュニケーション機会を定式化した「新しいコミュニケーションルール」を策定しています。ALL(全社)・1on1・TEAMのそれぞれにおけるコミュニケーション機会を定式化することでLIFULLらしい組織運営を推進したいと考えています。
【1on1】上司と部下のコミュニケーション
上司-部下間のコミュニケーションを促進するため、上司との1on1を実施しています。1回の時間は15分でもOKです。
1on1では、上司は部下に「3つのしごと」に関する質問しています。
【Team】グループでのコミュニケーション
業務で最も多く関わるグループ単位でのコミュニケーションは、成果を上げるために重要です。
グループコミュデイ(週1回)
週1回はグループメンバーの出社日を揃え、ハイブリッドワーク下でも対面でのコミュニケーションの機会を作っています。
メンバーと対面で仕事を進めることで、対面向きの業務(ブレストなど)の質を高めたり、メンバーの関係の強化を図っています。ランチタイムになると、チームメンバーでランチに出かけたり、お弁当を買いに行くことも多いです。
グループ朝会or夕会(毎日10分)
毎日短時間(10分程度)、グループメンバーが集合し、気軽に話せる時間を設けています。内容は様々ですが、対面で仕事をしていたら偶発的に発生するけれど、仕事中にわざわざチャットするほどではない「雑談」が中心です。短時間でも毎日顔を合わせることで、お互いのコンディションの変化に気づき、フォローし合うこともできます。
チームビルディング(半年に1回)
半年に1回、グループメンバーで半日〜1日単位での交流の機会を設けています。内容はグループ毎に自分たちで決めています。その時点でのグループ毎の状態や関係性を踏まえ、多種多様な企画が行われています。
部門交流会(毎Q)
いくつかのグループをまとめた「本部」「ユニット」単位での交流も行っています。部門の目標や戦略を共有する「戦略DAY」や、関係性構築を目的とした「交流会」などが開催されています。会社から支給されたコミュニケーション予算を活用し、部門ごとに工夫を凝らした企画が行われています。
【ALL】全社コミュニケーション
イノベーションには、同じ部署で良く知りあった「強いつながり」だけでなく、知り合いの知り合い、顔見知り程度だが情報を共有しあったりちょっと相談できるような「弱いつながり」が必要と言われています。
この観点から、LIFULLのコミュニケーションルールでは、上司や部門内の同僚との強いつながりだけでなく、社内の弱いつながりを作る施策も設計しています。
全社総会(毎月)
グループ1500人規模の会社となると、社員1人1人が全社の動きを把握することは容易ではありません。そこで、LIFULLでは毎月全社総会を開催しています。代表の井上からのビジョンシェアリングや、LIFULLの直近1か月の動きの共有、良い仕事をしている部署へのインタビューから学びを得る企画、毎月のトップセールスやMVPの表彰などを行い、所属部門外を含む会社全体の状況を掴む機会としています。
新型コロナウイルスの流行以降は、完全オンラインで開催をしていますが、総会中ひっきりなしにチャットが飛び交い、全社での交流にも繋がっています。
キックオフパーティ(年1回)
LIFULLのキックオフパーティは、前期の振り返りや今期の戦略共有などとは切り離されており、”会社の未来をつくる同志との交流の場”として行われる点が特徴です。
コンパ(年3回)
「稲盛流コンパ」とも呼ばれる、京セラのプログラムを参考にさせていただいたものです。テーマは回によって異なりますが、例えば「ビジョンの重要性について」「ガイドラインの重要性について」など、仕事の本質に向き合うようなテーマを設定し、社員同士でディスカッションを行います。
同じビジョンの下に集まった同志でも、社員一人ひとりに独自の経験やバックグランドがありますので、考えに差が出て当然です。また、自分が担当している事業の目線だけで課題を考えると対象範囲が狭まってしまいます。コンパでは、担当業務の枠を超え様々な社員と議論することで、多様な意見の取り入れとコミュニケーションの活性化を図っています。
サークル活動(毎月)
ハイブリッドワーク下でも、部門を超えた社員同士がつながり、業務以外にも楽しみ(息抜き、雑談)の機会をつくりたいという想いから、「サークル活動」を開始しました。趣味系~研究系まで、80サークル380名以上(2022年8月時点)が活動しています。会社からは、サークル活動の支援金として月1,250円/人を支給しています。
全社コミュデイ(年1回)
LIFULLには、会社の公式コミュニティはもちろん、同じ趣味や課題意識を持った社員による非公式なコミュニティもたくさんあります。自分にぴったりのコミュニティや仲間を見つけ、活動を促すための取り組みです。
オンボーディング
上述のようにたくさんの施策で社内のコミュニケーションを活性化させていますが、入社直後から施策を活用し自ら馴染んでいくことができる社員ばかりではありません。
入社してくれた仲間が、安心して会社で過ごし、人と仕事に馴染んで、自らの力を遺憾なく発揮できるように、オンボーディングの体制も整えています。詳細は別記事で紹介していますので、是非ご覧ください。
さいごに
ここまでお読みいただいた方の中には「社員としては安心だけど、会社としてはここまでコミュニケーションに時間をかけていて大丈夫なの?」と心配された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、社内コミュニケーションが直接的に会社の利益を創造することはありません。一方で、率直で建設的なディスカッション、社員の自発的な挑戦、イノベーションの創造は、前提となる社内コミュニケーションなくして生み出すことはできません。
私たちLIFULLは、経営陣含め、社内コミュニケーションの重要さを感じています。中長期的な成果を最大化させ、ビジョン「あらゆるLIFEを、FULLに。」を実現させるために、全社一丸となって取り組んでまいります。
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