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様々な事情を「もち」ながら働く従業員の「縁の下の力もち」。~もちもちワーキンググループ~

こんにちは! LIFULLもちもちWG(ワーキンググループ)伊藤です。

もちもちWG(ワーキンググループ)とは、様々な事情により時間的な制約がある従業員が活躍できるようサポートすることを目的として、有志メンバーで運営しているワーキンググループです(以後、WG)。

「子もち、持病もち、介護もち」など、様々な事情を「もち」ながら働く従業員の「縁の下の力もち」でありたいという思いをWG名にしました。

5期目を迎えたWGの「発足の経緯」と「活動内容」についてご紹介します! 

◆WG発足のきっかけ

スタートは、産休・育休を経て復職した従業員同士の軽い立ち話から。

LIFULLは『女性従業員の育休取得率が100%』とママでも働きやすい会社ですが、それでも長期休職から復職すると組織やツールの変更による戸惑いや不安はありました。また、時短勤務や子の体調不良などによって十分に勤務時間が取れないという焦りから悩んでしまうことも。

そんな自身の体験から「復職時の浦島太郎状態(※)を解消したい」「時間に制限があっても活躍できる職場にしたい」「自分と同じような苦労をしている人のサポートがしたい」と考えていた5人のママが一緒に何かできないかと集まったのがWG発足のきっかけになりました。

※:「浦島太郎状態」とは、職場を離れていた期間に生じた職場の変化に戸惑う状態を、竜宮城から戻ってきた浦島太郎の心境にたとえました

やりたいことを話し合ってみると、推進するためには人事部の協力が必要だとわかり、人事部長に相談。
結果、人事部と一緒に非公式のWGとして活動していくことに。

当時、有志で立ち上げたグループでも活動でき、会社に何かしらの影響を与えることができると当然のように考えていたのは、LIFULLの社風によるものだと感じています。

その後、WG名と活動のスコープ(対象)とビジョンを決めました。
「何かしらの事情で時間に制限がある従業員が活躍できる会社にしたい」という思いから「育児」に限定せず「介護」「自身の闘病」なども活動対象にしました。

◆WGの活動内容

最初に目指したのはコミュニケーションの活性化と復職後の「浦島太郎状態」の解消です。

1)社内ママパパ従業員のグループ板「子育て学級」

まず、同じ経験をしてきた先輩のアドバイスや、似たような不安を持っているもの同士の「共感」の場を提供するため、チャット上のグループを作成。
「子育て学級」と名付けたそのグループ板では、育児情報の共有や相談、使わなくなったもののプレゼントなどが行われています。

そこで話が盛り上がり、似たような年齢や同じ関心ごとを持つ仲間でのランチ会が開催されたり、休日に「育児シェア」と称してピクニックしたり、室内遊具のあるプレイルームを貸し切って遊んだりもしました。

2)長期休職明けのサポート「復職プログラム」

次に「浦島太郎状態」の解消を目的として「復職プログラム」を作成。
「復職者がブランクに戸惑い、なかなか業務に集中できない状態」を解消することは「会社の生産性向上」にもつながるという考えのもと、人事部と一緒にやっている施策です。

プログラムの内容は、まず、復職者が希望すれば半年間、メンター(育児休業経験者)がつく「Re:スタート」。先輩ママパパたちのプロフィールを見て、自身の状況と近いメンターを選ぶことができます。

「みんな一緒だよ。考え過ぎないで」というメッセージを込めた「復職ハンドブック」は先輩ママパパたちが「どのように仕事と育児を両立しているか」を紹介するオリジナルのハンドブックです。復職後の看護休暇回数や保育園からの電話で早退した回数の平均データなども盛り込まれています。

また、復職者に上司から説明してあげてほしいポイントについて記載した「復職者を受け入れる上司の方へ」を所属の上司に配布。私たちが復職時に不安だったこと・教えてもらいたかったことをまとめました。

▼「復職ハンドブック」の一部

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3)さまざまな「ゼミ」「ランチ会」

活動の中心となっているのはゼミやランチ会です。
WGメンバーも参加者も勤務時間に制限があるため、基本はランチの時間にお昼を食べながら行います。昨年は、弊社も在宅中心の勤務だったので、オンラインで実施しました。

例えば、保活の基礎知識や進め方、コツを紹介する「保活ゼミ(ランチ)」。
育休取得者が保活に失敗し、予定通り復職できないことは会社の不利益にもつながると考え、やり方を変えながらも毎年実施する定番のプログラムになりました。育休中の方も参加でき、久しぶりに会社の人とランチをしながら気軽に話すことで復職への漠然とした不安が解消できると評価されています。

また、もう少しキャリアについて踏み込んでいきたいと考え始めた3期目からは、具体的に保活の予定がない方でも参加できるようにしました。妊娠後にキャリアを考え始めるのではなく、早くから出産・育休・復職のイメージを持って働くことがプラスになると考えたためです。

プレパパ・プレママだけではなく単身者も参加し、保活のやり方だけではなく、仕事と育児の両立についてなど、女性のキャリアについても積極的な情報共有が行われています。

共働き世帯が「保活」の次にぶつかるのが「小1の壁」。
「小1の壁ゼミ」は子どもが3、4、5歳の時から準備しておくことで「小1の壁」という社会問題にスムーズに対応できるというメリットがあります。具体的な準備はもちろん親としての心の準備をすることができる効果的なゼミです。年に数回、ステータスに応じて講義やパネルディスカッションが行われています。

また、昨年は、「ニューロダイバーシティ(非定型発達)ゼミ」を社内で初めて行いました。
親として、友達として、発達障害のお子さんとどう向き合っていくか、学ぶことの多いゼミになりました。センシティブな内容ですが、実体験を踏まえた話を聞くことができ、私も非常に勉強になりました。

他にも、「育児介護に関する制度を知るゼミ」、「女性のキャリア」をテーマに社外交流するランチ育休者に最近の会社の様子を共有するランチなど、さまざまなゼミやランチを行っています。

▼ゼミの様子

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◆今後の活動内容と気をつけていること

活動をしていくと、WGとしての注力ポイントが少しずつ変わってくるのが興味深いです。

コミュニケーション活性化や浦島太郎状態の解消に少し手応えを感じた3期目くらいからは「もっと活躍するにはどうするか」というキャリアについて考えていくことに少しずつシフトしています。

今後は、今までの活動を維持しつつ「ママだけではなくパパ」や「まだ具体的にママの予定がない人(結婚・出産前からキャリアを考えていく)」など、より範囲を広げて活動していきます。また、介護・闘病など、育児以外の「(事情)もち」についての活動を強化していく予定です。

さらに、私たちの活動を社内外に発信するため、昨期から社外向けのnoteと、社内報を作成しました。今期は積極的に情報発信しています。

WGとして、気をつけていることは「もちもちの人だけを優遇する施策になっていないか」ということ。
時間に制限のある人だけが優遇され、制限の少ない人が不利になるような施策は本末転倒。自分たちの権利ばかり主張し、会社の利益につながらないような施策は実施すべきではないという考えのもと、活動しています。

1年ごとにメンバーの継続意思を確認、新規募集を繰り返し、5期目となる今年は14名の組織になりました。ママパパだけではなく、独身の女性や介護・闘病に関心が高い人など、多彩なメンバーです。

注力ポイントやその時の状況に合わせて、チーム制やプロジェクト制など進め方も工夫しながら施策を実行していきます。

ぜひもちもちWGのnoteも見にきてください!


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